IB Japanese 最終試験対策

私の担当しているIB Japaneseサポートコースの生徒たちは、IOCとIOPを終え、そろそろ最終試験対策に入り始めています。

とはいっても、他教科の最終試験準備もあって日本語どころではないという生徒も少なくありません。IBDP(国際バカロレアのディプロマ)は、スコアによって進学できる大学が決まってしまうので生徒も必死です。忙しい日々でしょうが、Japaneseで最高ポイントの7を取るためには、最終試験の出来が大きく影響してくるので、ここの準備はしっかりしておきたいところです。

特に、作品のプロットや、作品特有のテクニック、語り手の視点、登場人物の性格などといった基本事項は頭に入れておかないと、Paper 2で出される質問によっては、何も書くべきことが浮かばないなどといったパニックに陥らないとも限りません。GLICCでは膨大な過去問のストックを利用して、狙われやすいポイントについて解説授業を行っています。

Paper1 の対策では、効率よく解説を行うために、数名が一緒にオンライン授業に参加しています。Skypeですと、グループ通話が不安定になることがあるので、先日は会議室システムを利用してみました。色々と試してみたところ、音声はSkype、ホワイトボードは会議室システムという組み合わせが今のところ最も安定するようです。

これからIBDPを履修し、学校に日本語の先生がいないという人には、ぜひGLICCでの2年間継続サポートをお勧めします。最終試験で必要になる分析力や文章表現力は、完結した作品を比較する観点を身につけることによって培われるもので、そのためには、完結した作品をいくつも読み込む必要があるのです。作品を比較するにあたり、似たようなテーマの作品を選ぶ必要はありませんが、共通する構造を見つけ出し、そこからそれぞれの作品固有の魅力を引き出すには地道な努力が必要になります。