湘南白百合: 生徒が拓く未来の教育
「主体的な学び」——この言葉は、現代の教育現場で最も頻繁に聞かれるキーワードの一つです。しかし、その多くは「私がこれをやりたい」「自分の興味を追求したい」といった、個人の意欲や関心に焦点を当てたものとして語られてはいないでしょうか。もちろん、個人の探求心は学びの原動力として不可欠です。しかし、その「私」という主語に留まっている限り、学びは真の可能性を解き放つことはできません。
この「主体性」の概念を根底から覆し、学びを次のステージへと進化させている学校があります。それが、湘南白百合学園です。彼女たちの活動の根底には、「私」から「私たち」へと学びの主語を転換させる、一つの哲学的なコンセプトが流れています。