三田国際 2022年入試に向けて始動 ー「21世紀型教育」について考える ②

三田国際学園の学園長である大橋清貫先生がGLICCに直々にパンフレットを届けてくださいました。今年の春に第1期生が卒業した三田国際は、ロケットに譬えるならば大気圏を越えて、さらなる広大な宇宙へ発信という段階に入ります。どういうことかと言うと、「三田国際は多くの受験生を集めてはいるが、合格実績がまだ出ていない」と評価に慎重だった受験市場関係者がいよいよ三田国際の実力を認めざるを得ない段階に入ったというわけです。

大橋先生は、21世紀型教育を推進する「宇宙」に出るためには、合格実績という「重力」や世間の評価という「大気圏」を飛び出すだけの推力が必要であることを十分理解されています。塾屋である私のことを配慮してか、数字をきちんと提示してくださいました。
 
国内大学実績は国公立大学が13名、医学部医学科が3名(うち1名は現役で国立大医学部)、慶應・早稲田・上智・理科大・ICUは29名(うち28名が現役)、世界大学ではランキング100位以内の大学に9名、200位以内は15名とのことです。

もちろん、これは当時の入学者レベルを考えるとものすごい実績です。大橋先生はあまり苦労めいたことは口にされませんが、これだけの実績を出すための指導は先生方の相当の努力があったことは間違いありません。おそらく生徒の進路決定や受験指導に付き合う先生方の苦労されている時間を大橋先生も共有されたのだと思います。それは過去に何度か会合でご一緒させていただいた時の様子からうかがい知ることができます。大橋先生は夜遅い会合が終わっても、ほとんどその後の打ち上げには参加されません。学校に戻られるのです。そしてあまり言い訳めいたこともお話されません。教員とともに学校にいることが校長の務めとして当たり前であると考えていらっしゃると私は勝手に想像しています。学校説明会で多くの保護者をファンにしてしまうほどのカリスマ性を持ちながら、ひたむきに現場である学校で陣頭指揮を執られるところに大橋先生の凄さがあるのかもしれません。

さて、2期生以降に三田国際の人気が上昇し続けたことは、ご記憶の方も多いでしょう。合格実績が見えない中でも応募者が増え続けたのは、21世紀型教育への期待ももちろんあります。しかし何よりも大きかったのは、中に入った生徒たちから漏れ伝わってくる満足度の高い声であったのではないでしょうか。教育関係者が「大橋マジック」と呼ぶ人気の源泉は、有言実行のスタンスであるように感じます。

6月26日(土)の学校説明会は、すでに午前・午後・さらに追加イブニング分ともすべて満席です。昨年よりもさらに勢いがついているようです。
2022年度の新たなクラスでは、中1の段階ではコースがシャッフルされ、他コースから中2でメディカルサイエンステクノロジー(MST)に進む可能性も含めているなど、より6年先の進路を見据えた内容になっているようです(ただし、インターナショナルの Academy クラスだけは英語レベルが高いため、他コースとのシャッフルはなし)。
新しいクラスについては、こちらの三田国際のホームページから概要を確認できます。

インターナショナルティーチャー(いわゆるネイティブ英語講師を三田国際ではそう呼びます)は、総勢27名、先ほどのホームページの中ほどに写真が出ていますが、インターナショナル「コース」というよりインターナショナル「スクール」と呼んだ方が適切なくらいです。有名大学出身の先生や博士号(PhD)レベルの先生もいるということで、教育内容がさらに高度になることが予想されます。

気になる入試傾向ですが、国際生入試については傾向の変化はないようです。ただし2月の英語入試では、日本語作文が加わるかもしれません。このあたりは最終の発表段階にはないということでしたので、学校からの正式発表をもうしばらくお待ちください。