昨日、八雲学園の塾対象説明会に行ってきました。昨年はコロナ感染拡大の状況で開催が中止されましたが、今年はソーシャルディスタンス、アクリル板による仕切り、さらに会場の換気など、参加する塾の先生に配慮した万全の感染対策の中で実施されました。
冒頭は、カリフォルニア州サンタバーバラにある八雲レジデンスでの研修の様子や、ラウンドスクエアの国際的な交流の様子などを収めた動画が流されました。続いて高校2年に在籍している生徒の英語によるスピーチです。グローバル教育こそが八雲学園のアイデンティティであるということを確認するかのようなオープニングでした。
海外に行くことが制限される状況は、どの学校にとっても残念なことです。とりわけ八雲学園は「本物にふれる」ことを提唱し実行しているだけに、その思いは強いはずです。しかし、その制約の中でも正しくリスクを見極め、学業や行事を通して生徒の成長をサポートしていくことが、学校の使命であるという覚悟が、理事長校長の近藤彰郎先生のお話からひしひしと伝わってきます。
感染対策としてやれることはすべてやる。噂話にただ右往左往するのではなく、専門家の意見を仰ぎながら、どんな状況でどれほど飛沫が拡散するのかを実験するほどの徹底ぶりです。学校としての方針が明快であるのは、いつもと変わらぬ八雲学園らしさでした。
共学化して4年が経ち、女子校時代に入学した生徒も男子生徒を受け入れる雰囲気ができあがりました。いわば、お姉さんと弟のような良好な関係が校内に見られるようになったということです。
今年はマンチェスター大学など海外大学への進学者も輩出、早慶上智など国内難関大学進学数も大幅に増えています。進学実績は6年一貫教育の当然の結果として、あまり誇らしげに謳わないところが八雲学園らしさでもありますが、本物グローバル教育の成果がすでに見えています。
ネイティブ教員の拡充も図り、帰国生教育にも力を入れていることが伝わってきました。ラウンドスクエアの加盟以降、教育の中身を重視する海外からの問い合わせが増えているようです。2022年度入試ではさらに人気が出ることは間違いなさそうです。