聖ドミニコ学園が2019年度から新たなコース制を開始

世田谷区にある聖ドミニコ学園中学校が、来年度から「イマージョンコース」と「グローバルスタンダードコース」という二つのコースを設置し、21世紀型教育をスタートします。

神以外の何にもとらわれない「自由」を尊重し、対話をもって真理を伝えようとした聖ドミニコの生き方に倣った同校の教育方針は、これまでも真剣に教育を考えている保護者からは熱烈に支持されてきました。小規模でありながら幼稚園から高校まで一貫教育を行っている面も聖ドミニコ学園の大きな魅力です。
そのような同校の教育精神はそのままに、そして女子校であることも変えずに、21世紀の時代に合わせたカリキュラムのアップデートが行われることになります。
注目すべきは、その改革のリーダーとして石川一郎先生をカリキュラムマネージャとして招き入れていることです。
石川先生と言えば、かえつ有明が共学化するときに、帰国生の受け入れ開始などの改革を推進し、当時帰国生がゼロだった同校を最も多くの帰国生が受験する人気校に改革した立役者です。最近では関西の香里ヌヴェール学院の学院長として、やはり同校の21世紀型教育改革を進めています。
聞くところでは、すでにドミニコの先生方とチームを編制し、イマージョンやPBL(プロジェクトベーストラーニング)の授業研究を開始しているようです。

今回のコース制においては、理科や数学を英語で指導するイマージョンプログラムが大きな柱の一つとなっていて、特にグローバル社会に向けた教育という観点から学校選びをしようとしている保護者にとっては注目すべき学校となることは必至です。聖ドミニコでは、これまでも海外に進学する生徒がちらほらいたようで、今年は英国の名門大学である、UCL(ユニバーシティカレッジロンドン)にも合格者が出ています。
東急田園都市線用賀駅から徒歩圏、さらに二子玉川駅や成城学園前駅からもアクセスできる同校に今年大きな注目が集まるでしょう。まだ帰国生入試を行うという発表はありませんが、海外帰国生にとっても選択肢に入れておきたい学校だと言えます。