かえつ有明の人気沸騰ー学びの場を創造するチーム

11月10日(土)かえつ有明の中学入試説明会が行われました。参加者は昨年比170%の増加、同時開催の「思考力のトレーニング講座」にも大勢の小学生が参加しました。帰国生入試の出願も好調で、ここ数年続いているかえつ有明の人気ぶりにますます拍車がかかっています。

広報主任の内山誠至先生によれば、昨年11月の説明会では150組ほどの参加だったが今年は260組以上が参加したということです。「思考力のトレーニング講座」も予約受付を開始するたびに毎回早々と満席となるそうで、入試に向けて確かな手ごたえを感じているようでした。

 

今年の同校の人気の特徴は、昨年まで人気を牽引してきた思考力入試やAL思考力特待入試、帰国生入試に加えて、2科・4科入試でも人気ぶりが顕著になってきたところにあります。つまり、特定の受験者層だけでなく広い受験者層に支持されているのが今年の特徴です。

この背景には、東京オリンピック・パラリンピックや豊洲市場などによって有明という場所のアドバンテージが増していることもあります。しかし、何よりもかえつ有明独自のカリキュラムポリシーが、在籍している生徒や保護者から口コミで広がっていることが最も大きな要因でしょう。

帰国生Honorsクラスで進められているTOK型哲学授業、Deep Learningという先進アクティブラーニング、クリティカルシンキングの拡がりに先鞭をつけたサイエンス科など、これまでに蓄積してきた学びのスタイルはホームページや説明会でも確認できます。最近では、中高生のための学会発表イベントの国際大会で最優秀賞を獲得するなど、生徒たちの活躍も目覚ましいものがあります。

このようなカリキュラムの深化を可能にしているのが、教育統括部長の佐野和之先生が強調する「安心・安全の環境」です。
佐野先生は、11月3日に和洋九段女子で行われた「コラボフェスタ」というイベントのパネルディスカッションで、同校の思考力入試の背景に「安心・安全の環境」があると語っていました。間違えを恐れずに自分の意見が言える、先生に気軽に相談できる環境があって初めてクリティカルでクリエイティブな思考力が育っていくというわけです。
 

これからの社会では、序列の中で相対的な位置を競争することよりも、ひとり一人の才能が活かされることが求められます。その様々な才能の芽を摘まずにそれぞれの持ち味として育てていくには、生徒の存在を全面的に認めていく環境が必要です。かえつ有明では、研修を行いながら教員同士が信頼のチームを形成しています。教員同士が自立し相互に信頼することで、生徒が安心を感じる場が形成されていくのです。
ここ数年のかえつ有明の安定した人気は、これまでに積み重ねてきた教員チームの分厚い信頼に支えられていると言ってよいでしょう。