海外帰国生入試説明会(ドバイ)報告

先日ドバイで海外進学説明会を実施させていただきました。ドバイは、アフリカの玄関口でもあり、しかもヨーロッパにも近いということで、企業のグローバル最前線基地となっています。これからの社会の変化に対応できる教育を期待される方が多く、「21世紀型の帰国生教育とは」という説明会のテーマがうまくマッチしました。

帰国生を受け入れている日本の中高の中でも、東大進学を目標にしている学校もあれば、海外インター校と同じような21世紀型教育を推進している学校もあります。まだまだ前者に関心がある国内の保護者に比べると、かつての成功モデルだった「高偏差値の大学を目指す」という進路決定が、これからの社会では合理的ではないということは、海外に暮らしている人にとって全然違和感なく入ってくるようでした。

説明会では、21世紀型の教育環境を用意している中高や大学について紹介しました。選択のポイントは、日本だけではく、世界で暮らしていける力を身につけさせようとしているかどうかということです。

そのための条件は外国語だけではありません。むしろ、価値創造できるようなクリティカルシンキングや、コンフォートゾーンから抜け出すリスクテイクといった従来のテストで測れない力を評価する環境であることが大切です。

大学受験の方では、帰国枠だけではなく、AOや推薦入試が広がっていることで帰国生もそのような受験チャンスが広がっていることをお知らせいたしました。特に秋入学を実施する英語プログラムを有する大学やIB入試を実施する大学についての関心が高かったようです。

最近では海外にいてもほとんどリアルタイムに日本の情報が入ってきます。とはいえ、外国に暮らしているために、実感の持てない日本の状況も少なからずあります。特に海外から選択する学校情報というのは、選択肢が多岐に渡る分、絞り込むのが難しい面があります。ただ幸いなことに、海外では偏差値というツールがほとんど意味を持たないので、より学校の中身についての情報を入手しようとすることが関心事になってきます。

今回の説明会で改めて学校情報の質の重要性を感じることができました。やはり定期的に海外説明会を実施する必要はありそうです。