9月1日 スペシャルディスカッション「グローバル教育の本質を見据える」

9月1日(日)に行われる「第3回静岡国際シンポジウム」の中で、スペシャルディスカッションのコーディネーターをさせていただく予定です

このディスカッションでは、静岡聖光学院のグローバル教育を牽引する田代正樹先生、そして、タイチェンマイの研修旅行に毎年生徒を引率している聖学院の伊藤豊先生、さらに最近3冊目の著書『2020年からの新しい学力』を上梓された石川一郎先生、お三方のお話を伺いながら「グローバル教育の本質」に迫ります。

「本質」というからには「いい体験をしました」という話で終わるわけにはいきません。それぞれの学校で実践されているグローバル教育の意義や目指すゴールについて議論することになるでしょう。

議論の補助線には、トニー・ワグナー氏の著作『The Global Achivement Gap』を利用しようと考えています。従来のテストで測る学力を超えるスキルを育てるグローバル教育とは何か、そして、そのような学びの一方でいかに生徒が大学受験という現実を飛び越えていくのかを聞き出してみるつもりです。

ちなみに、『The Global Achivement Gap』の日本語版の書名は『未来の学校』です。原題にこだわらないタイトルはこれまでもよくありますし、特に気になりませんが、原著で 「Critical Thinking」と書かれている表現が「論理的思考力」と翻訳されていたのは気になりました。日本では「批判的」であることが嫌われるからなのか、何なのか…。

ともあれ、「批判的/創造的思考」と「PBL」、さらに「PBL」と「教科学習」とのつながりを視野に収めたグローバル教育のディスカッションを展開できればと思っています。もっとも、コーディネーターの意図とは別に、お三方のトーク力が聴衆を引き込むことになるでしょうが。

これからのグローバル教育の方向性にご興味のある方はぜひ9月1日に静岡聖光学院にいらしてください