IB Japanese Aのカリキュラム変更に注意

今年からディプロマを開始する人(2021 Mayの最終試験を受験予定の人)は、IB Language Aのカリキュラムが変更されていることをご存じでしょうか。

学校に日本語の先生がいる場合は、その先生が変更点を踏まえて指導されるはずですので、その指導に従っていれば大丈夫ですが、Self Taughtで履修する場合は注意が必要です。先輩の事例を参考に選択作品を決めたり、学習を以前のように進めていると、評価が出る2年目で非常に困ることになりかねません。IB CoordinatorやEnglish Aの先生に情報を提供してもらってください。

最近カウンセリングした中で驚いたのは、日本人学生のチューターに現在指導を受けているが、そのチューターは、Language and Literature のカリキュラム(つまりSelf Taughtでは履修できないカリキュラム)で指導を行っていたというものでした。幸い、早い段階で親が気づいたためにチューターを変更して軌道修正できたようですが、うっかりすると2年間の努力を棒に振ることになってしまうところでした。

この話は、今回のカリキュラム改定の話とは直接関係はありません。しかし、サポートを提供する者であれば必ず知っておくべき最も基本的な内容です。ここでお伝えしたかったのは、巷にはこの程度のことも知らずに有料サポートを行っている団体もあるということです。ましてや、今年からの新カリキュラムにおいては、IBの研修を受けている人でもまだ十分に全貌が分かっていないところがあります。学校の先生に情報提供をしてもらってくださいと書いたのは、そういうわけです。

さて、GLICCでも受講生には少しずつ情報提供を開始しています。今回の改訂で大きいポイントは、グローバルイシューとの関わりや「間テキスト性」が重視されていること、また、ATL(Approach to Learning)を強調し、学習ポートフォリオの活用が推進されていることなどが挙げられます。従来Part1で課されていた翻訳作品のWritten Assignment(3000字)は、HLで履修する生徒のみに課されるようになり、Self Taughtの生徒は提出する必要はなくなりました。

IB Japaneseの変更については引き続き、情報提供を行っていきたいと思います。