10 月
25
2021
By hiros
昨日の記事では形式論理学的な位置づけで演繹・帰納・アブダクションという三要素についてメモを書いたのですが、今日は探究過程という側面からメモを残しておきます。
デューイの「Logic」という本には「探究の理論」という副題がつけられていて、探究は学習のエンジンであることから、何かヒントがあるかもしれないと思って積ん読しておいたのですが、神崎先生や本間さんとの対話をきっかけにして、論理と探究のつながりに対する関心が私の中で大きくなっていきました。
『弁証法の系譜』という著作では、プラグマティズムの論理学と弁証法的論理学とを包括して論じています。この著作からはいろいろと示唆をいただきましたが、探究のプロセスについてのパースとデューイの比較についてなども、なるほどと目から鱗が落ちました。
三段階の最後にインダクション(帰納)がありますが、ある法則なりを導いた後にその知識を元にさらなる探究が続いていくという意味では、インダクションは次なるアブダクションの芽になるとも言えます。ということで、首都圏模試センターや21世紀型教育機構で活用している思考コードのいわゆる「C軸」も、解放系創造系として捉えるだけでなく、ブルームのタキソノミーがもともと言うところの「評価」という捉え方もあり得るという気づきをもらいました。