2月17日、富士見丘の高2生と高1生によるWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)のプレゼンテーションがZoomウェビナーにて行われました。私もウェビナーの申し込みをして拝見しました。そして、改めて富士見丘の英語教育そしてグローバル教育の質の高さに驚嘆しました。
なかでも高校2年生は、グローバルスタディ演習の発表を全員がすべて英語で実施しました。4名ほどでチームを作り、各チームが5分ほどで自分たちが選択したトピックについて発表するというものです。プレゼンテーションにおける基本所作であるアイコンタクトやスピーチの「間(ま)」、メンバー同士のチームワークなどはどのチームも万全。プレゼンテーション後に行われる講評・質問に対する聞く姿勢や応答もすぐにでも社会で通用するレベルです。英語の発音やその内容も帰国生レベル(もちろん帰国生もかなりいたはずです)。さらに、リサーチ内容がSDGsに繋がるグローバルシチズンとしての関心事となっています。
さすがSGH甲子園で最優秀賞を取った富士見丘の誇りが伝統として流れているのだと感じ入りました。甲子園球児が年に一度の晴れの舞台のために練習を積み重ねていくのと同質の熱意が生徒たちの中に静かに燃えているのです。なかには極度の緊張で、いつものように上手く表現できずに悔しさを胸に秘める生徒もいました。そのような状況を見て取り、発表後にさりげないフォローを入れる吉田理事長校長のコメントもさすがです。
プレゼンテーションは、定期試験や受験勉強の脇役などではありません。ここにはリサーチとディスカッションが積み重ねられた末、限られた時間の中に情報とロジックを集約する技術が詰まっています。短期記憶ではなく、長期にわたって刻まれる知識と思考力・表現力を生徒にもたらしています。これからの世界でサバイバルする世代に必須のスキルが何であるのか、それを真剣に考えているところが富士見丘の凄さです。