カリフォルニア工科大学学生との対話

先日カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology=通称Caltech)のアメリカ人学生とお話する機会を得ました。Caltechは2018年のTHE世界大学ランキングで3位となっている大学です。工科大学と言うとすぐにMIT(マサチューセッツ工科大学)の名前が浮かびますが、専攻によってはCaltechの方が定評があります。

その学生は天体物理学が専攻で、この分野においては、Caltechの方がMITよりも魅力的だということでした。彼女が言うには、MITは日常生活に応用できるエンジニアリングの領域が強く、Caltechは理論面が強いと。さらに、Caltechには超新星爆発による光の波長を捉える望遠鏡があり、宇宙が膨張するスピードを観測することもできることにワクワクするのだそうです。

話をしていて非常に聡明であることは、好きなことを語るときの様子でよく分かります。また熱を帯びてくるとenthusiasticという形容がぴったりな雰囲気で夢中で話をしています。

ふと、こういう「熱」はあまり日本の大学の理系の学生からは感じないなと思ってしまいました。それはやはり大学に行くまでの学びの違いなのでしょう。その女子学生は、高校時代にNASAを訪れたり、「アポロ13号」の映画を見たりしたことが天体物理学に進もうと思ったきっかけだったと語っていました。アポロ13号は学校の課外活動として見たそうで、その後グループディスカッション→プレゼンテーションという、まさにPBL型の学びを通して自身の興味を発展させていったわけです。

こういう話をぜひGLICCの生徒に聞かせてくれないかと話をしたところ快く承諾してくれたので、ちかぢか、オンライン会議室を使って日米理系パネルディスカッションを開催する予定です。東大や慶應の理系チューターが、Caltechの学生とどんな話をするのか楽しみですし、そこに中高生のみなさんも参加して質問などができる機会になればと考えています。

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