公立中高一貫校の併願校ー最終チェック

桜修館などの公立中高一貫校を目指している人にとって悩ましいのが、応募倍率です。桜修館の場合、昨年(2018年度)は男子で4.6倍、女子で7.0倍という高倍率でした。このような人気になってしまう公立中高一貫校を受検する際に大切なのが併願校選びです。

受検を考え始めた当初は、「公立中高一貫校に行けないなら地元の公立中学でいい」と考える方もいたでしょうが、受検直前のこの時期は、そのような考えも変わってくるはずです。受検に向けて準備をしてきた子どもにより良い教育環境を用意してあげたいと考えるのであれば、自分に合った私立中高一貫校も受験することをお勧めします。

2月3日の本番に備えるためには、2月1日に適性検査型入試を実施している学校に照準を合わせてチャンスを広げてみましょう。本番前の練習という意味もあるわけです。
また、出題傾向が似ているだけでなく、教育の中身が「探究的」な学校を選択することも大切です。過度な受験勉強をしてきたかどうかということよりも、探究心を育んでいたかどうかを見ようとする学校かどうか(=21世紀型教育を実践している学校かどうか)を見極めることです。

GLICCでお勧めしている公立中高一貫校の併願校は次の学校です。

  • 聖ドミニコ学園(2月1日午前…適性検査型)
    • 聖ドミニコは今年入試改革を実施しました。コース制を導入して21世紀型教育へのシフトを宣言、着々と準備を重ねています。募集人数が少ないだけに、改革初年度の今年は受験生にとって大チャンスと言えます。
  • 富士見丘学園(2月1日午前…適性検査型思考力)
    • 富士見丘は昨年海外大学進学者を多数輩出しました。2019年度の大学合格実績(速報)でも、上智大学5名など、推薦やAO入試ですでに実績をあげています。
  • 和洋九段(2月1日午後…適性検査型)
    • PBL型のアクティブラーニング、ICTなどにおける先進的な取り組み、さらに伝統としての日本文化を大切にしたグローバル教育など、学校全体で21世紀型教育を実践しています。
  • 文化学園大学杉並(2月1日午前…適性検査型)
    • カナダの統一試験資格が取得できるダブルディプロマ(DDコース)が特長の文杉は、昨年から共学化を果たしました。海外大学や国内グローバル大学などの進学実績が伸び、Artに軸を置いたSTEAM教育を推進しています。