【帰国枠大学入試】2020年4月入学受験者の入試結果

GLICCの帰国枠大学受験部門は、受講者人数は少ないものの今年も確実に第一志望合格を勝ち取ってくれました。一人は中央大学国際経営学部に、もう一人は東京外国語大学言語文化学部フランス語専攻に合格です。二人とも4月入学を目指し、日本語小論文の対策講座を受講していました。

小論文の実力が評価されたことももちろん合格の要因ではありますが、志望理由書と面接での自己アピールも合格のポイントになったのではないかと思っています。帰国生入試の場合、受験者人数が少ないこともあり、知識量を測るような選択式問題は一切なく、学部の研究内容に対する興味や海外での異文化体験、あるいはそれを言語化できるメタ認知能力が試されます。小論文だけをとってみても、テンプレート型の書き方を習得することにあまり意味はなく、海外に暮らしていた生徒ならではの着眼の独自性が期待されているのです。

しかし、だからといって奇を衒うような戦略はよくありません。帰国生はともすると、普通に行動していても周りから「浮いて」いることが多く、ことさらに奇を衒うとほとんど「日本に適応できない人」のように見なされてしまいかねないからです。

受講生の二人とは志望理由書の練り直しや面接練習などを徹底的に行いました。それが功を奏したのかどうかは分かりませんが、指導上の後悔をしなくてよかったのはラッキーです。何人もの素晴らしい合格連絡があっても、たった一人の不合格によって精神的ダメージを被るものです。特に一次試験で合格していたのに面接で落とされる場合のショックは非常に大きく、受験生はもちろんのこと、指導する私も過去に何度かその悔しさを味わったことがあります。それ以来、帰国生小論文講座の受講生に対して、時に小論文以上に力を入れて面接練習を念入りに行うので、受講生に疎まれるほどです。
 
これから2020年9月入学の出願、そして夏には2021年4月入学に向けた受験対策講座がスタートします。これから帰国枠大学受験を目指す人は、ぜひGLICCにお集まりください。書類・筆記試験・面接まで徹底的に少人数制の個別最適化指導を行います。