2019年からIBDPの履修を開始する生徒は、これまでとは異なるIBディプロマのプログラムで学習することになります。
IB Language Aでは、まず選択作品の数が異なります。SLではこれまで10作品を選ぶことになっていましたが、一つ減って9作品を扱うことになります。また、これまでPLT(翻訳作品のリスト)から2作品、PLA(母語の文学作品リスト)から8作品を選んでいましたが、リストが一つにまとまり、母語の作品を4つ以上、翻訳作品を3つ以上という指定になっています。翻訳作品の書かれた国(大陸)も分散させるように指定されており、そのあたりは自分の帰属する共同体とグローバル社会との関連に意識を向けてもらおうという問題意識の表れであると考えられます。その他にもいくつか細かい条件指定がありますから、作品選定はこれまで以上に慎重に行う必要がありそうです。
さらに気づいた点を述べると、Approach to learning (ATLスキル)とLanguage Aとの関わりが強調されていることです。ATLはMYPではよく目にしていましたが、DPのカリキュラムの中でも積極的に採り入れつつあるようです。これが意味することは”How to learn”の重視ということです。DPは、IBの中で最も歴史のあるプログラムであるだけに、教科の壁はMYPなどに比べると比較的高いという印象がありました。日本の学習指導要領ほどには”What to learn” に寄っていないにしても、思考スキルなどのATLスキルを重視することで、より「学び方」にフォーカスすることを意識しているのかもしれません。
GLICCでは、今年の秋にDP履修を開始する生徒に向け、IB Japanese Aサポートプログラムの調整をしていきます。変更の詳細が明らかになってきたらまたお知らせします。