入試の季節が近づいてきました。
今回は、中学入試に向けて準備をしている帰国生に向けて、英語エッセイで気をつけたいポイントをお伝えします。
出題形式や採点のポイントは様々
エッセイのタイプを見極める。
- Persuasive Writing
- 自分の意見をのべて、読む人を説得するタイプの文章です。
- TOEFLなどでは、イントロダクション(序論)とボディ(本論)、コンクルージョン(結論)といった構成を意識することが多いのですが、中学受験のPersuasive Writingにおいては、厳密に上記の形式を踏まえる必要はありません。トピックに対する自分の意見をはっきりと述べ、根拠(supporting reason)が示されていれば、まずはよいでしょう。
- Explanatory Writing
- 対象となる人物や事物に関して、説明や描写を通して伝達するタイプの文章です。
- 説明しようとする事柄を、具体的に、詳しく説明することが大切です。
- Narrative Writing
- 体験や空想をもとにストーリーを創造し、意外性とリアリティを両立させるタイプの文章です。
- 会話文を入れたり、周囲の情景を描いたりすることで、その場にいるかのような臨場感を出すことも効果的です。
他にもエッセイのタイプはありますが、中学受験に出題されるものは、ほぼ上記の3つのいずれかに分類されるはずです。昨年の出題からいくつか見てみましょう。
Write your opinion about the voice-controlled assistants as in the article with reasons.
東京学芸大学国際中等教育
"opinion"を書くように明記されていますから、このようなエッセイは、Persuasive Writingです。ちなみに、”the voice-controlled assistants” というのは iPhoneについているSiriなどのことです。
You have taken many different classes at school. Choose the most interesting one and describe it.
海城
”describe"とあるように、具体的な説明が求められています。このようなエッセイは、Explanatory Writingです。
Begin your essay with the following sentence: "At 5 o'clock in the morning, someone knocked the door."
End your essay with the following sentence: "I shall never make the same mistake again."
かえつ有明
書き出しと終わりが指定されていて、あるストーリーを書くことが期待されています。このようなエッセイは、Narrative Writingです。
これら三つのタイプのどれか一つにだけ習熟するのではなく、様々なタイプのエッセイに触れながら、それぞれの書き方に慣れておくことが大切です。
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