中学受験の入試制度が大きな転換期を迎えています。
「スペシャル座談会」の中でも触れているように、2020年の大学入試問題を先取りするような、新しい中学入試が続々と登場しているのです。今の小学6年生が大学受験をする年は2023年です。大学入試改革はすでに導入され、テクノロジーもさらに進んでいることでしょう。週に何回も塾に通って身につけた知識が果たして本当に役立つのかという保護者や学校の思いが、「新入試」の拡がりにつながっているのです。
このような入試の拡がりによって、従来私立中学を受験するために習い事を諦めていた人にもチャンスをもたらしました。例えば、サッカークラブに所属して毎日練習している子どもも、ピアノを小さい頃から続けている人も、あるいは海外から帰国して中学受験のための勉強に乗り遅れてしまった人も、自分の強みを活かしながら中学受験をすることができるようになってきたわけです。
新入試は、これまで塾で4科・2科の勉強を続けてきた生徒にとっても大きなチャンスです。というのも、新入試は、従来型の学習をしてきた生徒が不利になるという性質のものではないからです。思考力入試などは、これまでやってきた勉強で発揮できなかった能力をうまく活用することのできる入試であると言えます。物語の続きを書くのは好きだけど、要約タイプの記述は苦手だとか、知識を暗記するのは好きではないけれど、調べたり発表したりすることは大好きだという子どもは、思考力テストにチャレンジしてみることで、受験機会を増やすだけでなく、自分らしさを発揮する上でも良い機会になると言えます。
2017年度の新入試にチャレンジする上で、思考力セミナーなどの体験授業に参加してみることをお勧めします。まだこれからでも間に合うイベントがいくつかありますので、お子さんと一緒に出かけてみてはいかがでしょうか。
※これから開催される思考力セミナー(すでに定員締め切りとなっている場合もあるので、事前に各校ホームページなどでご確認ください)
かえつ有明
11月20日(日)10:00~
12月17日(土)10:00~
1月21日(土)10:00~
工学院大学附属
11月27日(日)10:00~
1月14日(土)14:00~
聖学院
11月26日(土)
12月23日(金・祝)
1月14日(土)
聖学院では「思考力入試ガイド」を公開しています。聖学院の思考力入試の概要がよく分かる資料ですのでご覧ください。