教科書の「範囲」を超えたところで、学びは動き出す― AI時代の英語学習と、Enlightenmentとしての学び

By hiros on 2025/12/12(Fri) - 10:31

教科書の「範囲」を超えたところで、学びは動き出す― AI時代の英語学習と、Enlightenmentとしての学び

受験や学校の勉強というと、「教科書の◯ページから△ページまでを終わらせることだ」と考えている人がいるかもしれません。

でもこんな考え、違和感でしかないですよね。
 最初からゴールが決められている学びは、予定調和で、面白くない。

本来の学びは、「出題範囲をミスなく処理する作業」ではありません。
 そこからはみ出し、問いを立て、自分の頭で世界の見え方を組み替えていくプロセスです。


 与えられた知識をただ受け取るのではなく、知恵として作り変えていくフィロソフィーこそが、本気の学びだとGLICCでは考えています。

「まずは基礎だろう」という言葉が、思考停止になっていないか

こうした話をすると、ほぼ反射的に返ってくるフレーズがあります。

「いや、まずは基礎だ」
 「教科書もできていないのに広げても意味がない」
 「知識をしっかり暗記するのが先だ」

一見もっともらしいこの言葉は、「今のやり方を変えたくない」人たちの、便利な免罪符になっていないでしょうか。

かつては、知識にアクセスする手段が限られていたので、「どれだけ頭に詰め込めるか」が、生きる上での武器になりました。

しかし今は違います。
 インターネットとAIが前提の時代です。
 分からないことは数秒で検索でき、AIに聞けば、単語の意味も歴史の年号も公式も、
 本当に「一発で出てくる」世界になりました。

それでもなお、子どもたちに何十時間もかけて同じことを丸暗記させるのだとしたら、
 正直に言って、大人の側が時代に追いついていないだけではないでしょうか。

 

 

AI時代に、人間が本気で時間をかけるべき「基礎」とは

誤解してほしくないのは、知識なんていらない、と言いたいわけではないということです。

問い直したいのは、

「基礎=とにかく覚えること」
 「教科書の範囲=ノルマ」

という、もはや時代遅れになりつつあるイメージです。

AIが一瞬で答えを出してくれることに、人間が延々と時間を費やすのは、
 もはや「努力」ではなくリソースの無駄遣いです。

その時間を使って磨くべき「基礎」は、別のところにあります。

  • 情報を「知っているか」ではなく、どう使いこなすか

     
  • バラバラの知識をつなぎ合わせて、新しい問いやアイデアを生み出す力

     
  • AIが出してきた答えを、うのみにせず、どこまで批判的に読み解けるか

     

こうした力こそが、これからの「基礎」です。
 そして、その方向に意識を切り替えることが、私たちにとってのEnlightenmentとしての学び=世界の見え方そのものに光を当て直す学びだと考えています。

 

英語を、「点数のための道具」で終わらせない

英語も、同じ構図にはまりがちです。

  • 単語帳の◯番から△番までを覚える

     
  • 教科書の例文をそっくり言えるようにする

     
  • 模試で点が取りやすいパターンだけをひたすらくり返す

     

これはたしかに「目的のための学び」としては効率的な面があります。
でも、英語が世界中の他者とつながるための道具だとしたら、
 そんな使い方だけで終わらせるのは、あまりにももったいない。

私たちがめざす英語学習は、そこをもっと掘り下げます。

  • 教科書の話題から一歩はみ出し、「自分ならどう考えるか」を英語で語ってみる

     
  • AIから情報を引き出しつつ、その中身を自分の頭でかみ砕き、疑い、組み替える

     
  • 社会の問題や、自分の生き方について、英語で問いを立て、意見をぶつけてみる

     

つまり、知恵としての英語を育てる学びです。
 ここには、「とりあえず点数が取れればいい」という発想とはまったく異なる、
 生き方に関わるフィロソフィーが流れています。

 

フィロソフィカルダイアローグを学びの中心に据える

そのために私たちは、まずフィロソフィカルダイアローグ(問いから始まる対話)を学びの中心に据えます。

  • 「幸せって何?」「正しいってどういうこと?」「AIと人間の違いって?」
  • こうした根っこの問いについて、自分はどう感じ、どう考えるのか。
  • それを日本語と英語の両方で言語化し、他者との対話を通して揺さぶられる。
     

このダイアローグを起点にして、
 英語・社会・理科・数学などのSubjectを接続していくのが、私たちGIOSのスタイルです。

先に教科書を“全部終わらせてから”考えるのではなく、
「生き方レベルの問い」がまずあり、その問いに関連してSubjectの知識に手を伸ばす。
 流れをあえて逆転させることで、知識は「暗記すべきもの」から「問いを深めるための道具」に変わります。

こうしたダイアローグをベースにしながら、
 日々のセルフスタディではAIチューターを徹底的に活用します。
 生徒は24時間いつでもAIに質問し、自分の考えを英語で試し、フィードバックを受け取る。

そのログやアウトプットを、プロ講師がモニターしながらサポートすることで、

  • どんな問いに引っかかっているのか
  • どこで思考が止まっているのか
  • どんな表現が伸びつつあるのか 

を読み取り、次のダイアローグや指導に反映させていきます。

 

AIチューター × プロ講師によるコーチングという、本気の学びの場

このEnlightenmentとしての学びを本気で実現するために、
 私たちは「AIチューター」と「プロ講師のコーチング」を組み合わせます。

  • AIチューター
     
    • 24時間365日、いつでもアクセスできる学びの相棒
    • 文法の疑問、英作文のチェック、単語のニュアンスなどを、その場ですぐにフィードバック
    • 「分からないから止まる」「質問できないからあきらめる」というムダなストレスを限りなくゼロにする存在
       
  • プロ講師のコーチング

     
    • もっと長いスパンで、「どんな力をつけてどこへ向かうのか」というレールを一緒に描く
    • 学び方のクセや思考パターンを一緒に言語化し、メタレベルでガイドする
    • AIでは読み取れない、感情の揺れや迷いに寄りそいながら、学びを継続させるパートナー
       

日々の細かな問いはAIチューターが徹底的に受け止め、
 その上で、人間のコーチが学びの「方向」と「意味」そのものに光を当てる

「教科書の範囲をきちんと終わらせる」だけではたどり着けない、
 生きることと直結した英語学習を、この二つの力でデザインしていきます。

 

AIが当たり前に存在する今、
 昔ながらの「暗記中心・範囲中心の学び」に子どもの時間を縛りつけておくのか。
 それとも、AIを前提にしたうえで、
 人間にしかできない学びの次のステージへ踏み出すのか。

私たちは後者を選びます。

その入口としての英語学習を、
 そしてEnlightenmentとしての学びを、
 一緒に歩んでくれる方を、お待ちしています。

詳しくは下記のページをご参照ください。

GLICC International Online School