週末はIB Japaneseの指導をSkypeで行っています。世界中のIB生を対面授業でサポートするには、土曜の夜と日曜を利用するのが、生徒にとっても指導するこちら側にとっても都合がよいのです。
昨日新しいクラウドシステムに指導カリキュラムを整理していたら、指導経験のある作品がすでに60作品を超えていることに気づきました。リストはこちら
この中には、現在のIB Japaneseの作品リスト(PLA&PLT)に掲載されていないものもあるので、実際に作品選択するときには注意が必要です。GLICCでは、作品選択については受講生の自主性を重視しています。特にPart 1(Translation)では、作品の比較をする必要がなく、一作品を独立して分析することができるので、言われた作品をまずはやってみることにします。
Part 1以外でも、指導経験がないからといって、その作品を却下するということはしません。もちろん、各Partにおけるジャンルや時代などといった制約があるので、そこの条件には従ってもらいますが‥・。
Part 3やPart 4では、2作品以上の共通性について言及する必要があるため、生徒によっては選択する作品のテーマが類似しているかどうかを気にすることがあります。しかし、テーマの類似性は必ずしも問題ではありません。最初から類似したテーマの作品を比較対照して分析すると、予定調和的でステレオタイプな分析に陥りがちです。文学作品における「テーマ」は必ずしも決まったものではないし、むしろ細部にこそ分析の鍵は潜んでいるものです。ですから、一見似ても似つかない作品同士の方が面白い分析ができたりするものです。
この5月に最終試験を受ける生徒が卒業したら、2019年5月最終試験に向けた生徒の指導を開始します。お問い合わせはこちらのページからお願いします。