11 月
12
2018
By hiros
三田国際学園の大橋清貫学園長と言えば、同校を人気校に押し上げた改革リーダーとして有名です。その大橋学園長が今月初めに『AIに負けない 自分で考える子どもを育てる21世紀型教育』という書籍を発行しました。
この書を読むと、大橋学園長がいかに保護者の声を大事にしているかがよく分かります。学校は市場の声に合わせて自らを変えていくことが難しいシステムですが、長年保護者との面談を重ね、「マーケット」が期待するものを追求した結果行き着いたのが「21世紀型教育」というコンセプトだったということです。
そのコンセプトは当初、中学受験を志向する保護者の中でも、従来型の進学実績よりもイノベーティブな教育を求めている家庭に受け入れられていきました。21世紀型教育のコンセプトを学内でバージョンアップしていく中で、その教育の価値がより広く認められるようになったのです。本書を読むと、三田国際が人気校としてのポジションを獲得するまでに至ったプロセスがよくわかります。
また、これからの社会に必要となる学びやスキルについても本書に詳しく書かれています。大学合格実績や偏差値による学校選びは、21世紀において意味を成しません。社会で求められている資質が異なるのですから。そういう意味でこの本は三田国際を志望する保護者のみではなく中学受験を考えている保護者必読の書だと言えます。
ちなみに、本書の共著者として第3部の執筆を担当し、第2部で大橋学園長と対談している本間教育研究所の代表本間勇人氏は、GLICCの顧問・アドバイザーでもあります。