3月
17
2018
By hiros
静岡聖光学院ホームページに、英国名門パブリックスクール訪問①【聖光見聞録 速報版】という記事が掲載されています。それによると、2018年からイギリスのイートン校サマースクールへの参加が決まり、さらに2019年からはラグビーチームの交流試合に向け教育の交流が行われることが決まったということです。
イートンカレッジといえば、全寮制で文武両道のジェントルマンを輩出する名門パブリックスクールです。ウィリアム王子とヘンリー王子も学んだことでも有名なこの学校は、1440年にヘンリー6世によって創設されました。なんとグーテンベルクが活版印刷を発明した頃の話、日本では応仁の乱が起こる前のことです。
このような伝統あるイートンカレッジですが、日本の進学校を見る視点で捉えてしまうと、オックスブリッジなどの大学進学実績の話に終始してしまい、その背後にあるリベラルアーツやノブリスオブリージュといった部分が抜け落ちてしまいがちです。
哲学やディベートなどを通して得られる高次思考力はもちろん、スポーツや奉仕活動を通して育まれる公平性を重んじる精神といった面がもっと強調されて然るべきだと思います。
そのような点から考えると、静岡聖光学院がイートンカレッジと教育交流を開始するということは大きな意味を持っているでしょう。
静岡聖光学院もまた、リーダーシップを育む男子校であり、キリスト教の理念をベースに新たな教育改革にチャレンジし続けている学校です。
多くの共通点を持つ二校が今後どの様なケミストリーを起こしていくのか、期待して見守りたいと思います。