9月
17
2020
By hiros
対話を文化として教室に根付かせるには、学校全体が対話の意義を共有していく努力が欠かせません。ある時はトップによるリーダーシップによって、またある時は共通言語の使用によって、そのような共有が図られる必要があります。その共有ツールとして有効なのが「思考コード」です。
思考コードは、首都圏模試センターが多次元偏差値として広めたり、21世紀型教育機構の学校が活用したりと、20世紀型の評価を超える尺度を模索する際によく引き合いに出されています。もともとは、私立学校研究家の本間勇人氏がその有効性を早くから指摘していました。
要するに、ブルームのタキソノミーがアメリカのテストの在り方を変革したように、日本の知識偏重型の学習スタイルをクリティカルに見るための視座を与えてくれるツールです。また、知識理解型から発想する枠組みや尺度と、創造的思考型の知のパースペクティブとを分けて考えるためのツールであると言ってもよいと思います。
9月19日(土)の21世紀型教育機構によるウェブセミナーでは、そのような思考コードの考え方を活用している学校の先生方がパネラーとして登壇します。偏差値という一元的な評価尺度から思考コードという多元的な評価尺度になることの意義が語られることになるでしょう。また、それが21世紀型グローバル教育を推進する上で必須要件であることが明らかになるはずです。
同時開催の英語哲学セッションでは、いわゆる英語力以上に、「考える力」「発言する力」が試されることになるはずです。英語コミュニケーションを伸ばしたい小・中学生はぜひご参加ください。