スキル重視と「脱近代」重視 ―「21世紀型教育」について考える ①
GLICCは「思考力×英語×ICT」を中心に据えた21世紀型教育ベースの学習コミュニティとして、2016年に開校しました。5年前に比べて「21世紀型教育」という言葉は広がってきましたが、人によってその捉え方は異なっているかもしれません。大きく二つに分けるならば、21世紀を生きる上で必要となるスキルを身につけるという見方と、20世紀をクリティカルに捉え返し、一人一人の個性や才能を認め合う人間関係を重視するという見方です。
前者は、具体的には英語力や論理的思考力、デジタルテクノロジーを駆使する力などを育成することですから、20世紀型カリキュラムの延長上であっても構築していくことが可能です、一方で、後者は、脱偏差値、批判的・創造的思考、才能や個性を伸ばす教育ですから、これまでの伝統的な学力観に対して創造的破壊を起こしていく覚悟が求められることになります。