テレワークやオンライン授業はどこを目指すのか

今回の新型コロナウィルスの騒ぎによって、人々の不安・不信や経済的ダメージなどによる社会の軋みが指摘される一方、テレワークが進むとか、オンライン授業が進展するなどといった、テクノロジーの活用による社会の変革を期待する見方もあります。

現状で考え得る最悪のシナリオは東京五輪の開催中止、また、政権交代などによる政治的・経済的混乱ということでしょう。しかもその五輪の中止判断は日本国民や東京都民の意思と関係なくIOCが下すとなれば、まさに日本人は運を天に任すしかないという状況下にあるわけです。
 
そこまで悪いシナリオではなくとも、仮に経済的に大きな打撃を被った未来においてテクノロジーは何をもたらしてくれるでしょうか。テレワークといっても、自宅から営業電話をかけるだけだったり、せっかくZoomなどの会議室アプリを使っても、上意下達の伝達型会議をしているのでは意味がないでしょう。

オンライン授業も同じです。オンラインでの学びが有効な手段となるのは間違いないのですが、そこで相変わらず国内の偏差値競争が繰り広げられているのでは、今の日本の惨状が未来においても再生産されるだけです。

かくいうグリックはどうなのだとお叱りを受けるかもしれません。今回の騒動はそのことを考えるよいきっかけになりそうです。「21世紀型教育ベース」と謳っていることの意味を再確認し、「世界とつながる学び」の具体的イメージをもっと明確に打ち出していくことを目標とします。

そのためには、こんなちっぽけな会社でも、日本国家に依存しなくてよい経営基盤を構築することが喫緊の課題です。どなたかお知恵がある方、連帯しませんか。