STEM教育というのを耳にしたことがあるでしょうか。
Science, Technology, Engineering, Mathmaticsの頭文字をとったもので、理工系、あるいは科学技術に関する人材を育成するプログラムの必要性から生まれてきた言葉です。
このSTEMにArts(芸術)を含めたものがSTEAM教育です(Applied Mathmatics (応用数学)を含めたSTEAMもあるのですが、ここではArtsを含めたものをSTEAM教育と呼ぶことにします)。
理数系科目になぜ芸術が加わってくるのかがピンとこない人もいるかもしれません。それは日本において、アートが工芸などにおける手先のことだと考えられてしまう風潮と関係しています。
何しろ「芸術」はもともとリベラルアーツの訳語だということで、西洋における「アート」に対応する概念を日本人は持っていなかったと指摘する人がいるくらいです。
それはさておき、欧米の現地校やインター校などでは、Design&Technologyという科目が設置されていたりします。日本の「技術」のような授業です。
言われてみて初めて「なるほど」と私は思ったのですが、技術はデザインと一体なのですね。最近はプロダクトデザイナーなどの職業も人気がありますし、また、3Dプリンターの登場で、デザインとテクノロジーのつながりはますます注目されていると言えます。
そう考えれば、STEAM教育は非常に重要な意義を持っていることが分かります。今のところ入試には出ないかもしれませんが、2020年の大学入試改革以降は何らかの形で意識されていくことでしょう。
そんなわけでGLICCでは9月以降にSTEAM教育が開始できるよう、準備を進めているところです。