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八雲学園 帰国生入試の受験生が増加ー前年度比140%

By hiros on 2021/12/07(Tue) - 16:33

昨日12月6日(月)、八雲学園の帰国生入試が実施されました。もともと国内生の英語力を強める教育で定評のある八雲学園が帰国生入試を始めたのは意外にも最近で、共学化になった4年前のことです。国際バカロレア(IB)と同じ創始者の理念が生み出した「ラウンドスクエア」への加盟をきっかけに、八雲学園の厚みのある「本物教育」の価値が海外在住の保護者にも知られるようになってきました。本格的なグローバル教育への期待が八雲学園の帰国生拡大につながっているのです。

三田国際学園国際生入試が始まる 2022年度も人気絶好調!

By hiros on 2021/11/26(Fri) - 13:09

2021年11月26日(金)三田国際の第1回国際生入試が行われました。集合時間は午前8時半でしたが、一番早い受験生は午前7時半には入口に来ており、7時50分頃には早くも行列ができたため門が開かれました。
その後は受験生と保護者が次々とやってきて、入口で検温と手の消毒を済ませて校舎内に入っていきます。
入口に立っているインターナショナルティーチャー(英語ネイティブの先生)は、英語で挨拶、受験生への指示も当然英語です。広報部長の今井先生が、一人ひとりの受験生に激励の言葉をかけるのは、毎年恒例の光景です。

三田国際の場合、この段階では受験者人数を公表しないので、はっきりとは分かりませんが、インターナショナルサイエンスクラス(ISC)という新しい募集クラスもあり、受験者は増えているように感じました。募集人員は12月の第2回入試と合わせて30名。昨年より10名増えているものの、倍率は昨年より高くなると予想します。

文化学園大学杉並の帰国生入試(第1回)DD7が英検2級以上の取得者に人気!

By hiros on 2021/11/19(Fri) - 07:17

文化学園大学杉並は2022年度からDD7を設置し、中1生からダブルディプロマコースの履修が可能となります。
 
DD7は、英語によるMath 5時間とScience 2時間のカナダBC州カリキュラムを含め、英語の授業時数が週17時間と、ほぼインターナショナルスクール並みの英語環境を提供しているのです。2科4科塾からの情報ではなかなかキャッチできないこの文杉の凄さを、さすが帰国生の保護者は素早くキャッチしています。今年の第1回の帰国生入試は、昨年よりも大幅に受験者が増え、なかでも、DD7とそれに準じるAdvanced 7に必要となる英検2級程度以上の英語資格を持つ受験者が飛躍的に伸びているそうです。その中には準1級取得者が2ケタ、さらに1級取得者もいるというのですから、どんな英語教育になるのかワクワクします。
 

聖学院のオンライン国際生入試受験者数 500%増!

By hiros on 2021/11/11(Thu) - 20:05

今年度から高校部にGlobal Innovation Classを新設して、新たなグローバル教育の次元に突入した聖学院ですが、先日実施されたオンライン国際生入試の受験者数が大幅に増えたと児浦良裕先生(広報部長・国際部長・21教育企画部長)から連絡がありました。なんと昨年比5倍!とのこと。急きょお話を伺うことにしました。国内受験においては、思考力入試という新たなカテゴリーの入試とProject Based Learning(PBL)を牽引してきた同校の魅力はかなり浸透していますが、いよいよ海外在留の方にもその魅力が認められるようになったわけです。

実は、聖学院のグローバル教育の魅力は、CEFRのA1レベルの英語を指導するネイティブ教員チームの指導力や、ワシントン大学(UW)やペンシルベニア大学(UPenn)など海外大学進学実績を知る保護者にはすでに注目されていたのですが、今回の受験者増のポイントは、多様な個性や才能を発揮する生徒が集まることが知れ渡るようになってきたという点にあります。中東や西アジアなど、これまではあまり問い合わせのなかったエリアからの受験者も多かったことがその証左です。

富士見丘の帰国生海外入試受験者数過去最高

By hiros on 2021/11/06(Sat) - 16:42

私立中学の帰国生入試シーズンが到来しました。以前にGLICC Weekly Eduに登場してくださった富士見丘中高の佐藤先生から、本日の第1回帰国生入試において海外入試の受験者数が過去最多になったとのご連絡がありました。前回のGWEでは、富士見丘が週刊東洋経済で「伸びる進学校1位」として紹介されたことなどについてお話を伺いましたが、海外に向けた生徒募集もしっかりと目配り良くなされているのはさすがです。

パースとデューイの探究ー『弁証法の系譜』上山春平著を参考にしたメモ

By hiros on 2021/10/25(Mon) - 10:13

昨日の記事では形式論理学的な位置づけで演繹・帰納・アブダクションという三要素についてメモを書いたのですが、今日は探究過程という側面からメモを残しておきます。
デューイの「Logic」という本には「探究の理論」という副題がつけられていて、探究は学習のエンジンであることから、何かヒントがあるかもしれないと思って積ん読しておいたのですが、神崎先生や本間さんとの対話をきっかけにして、論理と探究のつながりに対する関心が私の中で大きくなっていきました。

『弁証法の系譜』という著作では、プラグマティズムの論理学と弁証法的論理学とを包括して論じています。この著作からはいろいろと示唆をいただきましたが、探究のプロセスについてのパースとデューイの比較についてなども、なるほどと目から鱗が落ちました。
 

Quote from "Deduction, Induction, and Hypothesis: three distinct modes of logical reasoning necessary and sufficient for any cognition" Charles Sanders Peirce

By hiros on 2021/10/24(Sun) - 13:44

GLICC Weekly Eduで数カ月前に神崎先生、本間先生と対話した際、デューイのLogicに触れました。そのとき、パースのAbductionに話が及びましたが、帰納と演繹にAbductionがどのように結びつくのかいまいち自分にはピンと来ませんでした。

最近自分なりに大きなヒントを得たので、帰納と演繹、分析と総合といった概念を新たに捉え直す機会として、このパースの著作の一部をメモとして残しておきます。この著作では、AbductionのことをHypothesisと表現しています。

Deduction.
Rule.—All the beans from this bag are white.
Case.—These beans are from this bag.
∴ Result.—These beans are white.
 
Induction.
Case.—These beans are from this bag.
Result.—These beans are white.
∴ Rule.—All the beans from this bag are white.

八雲学園のグローバル教育

By hiros on 2021/09/02(Thu) - 07:21

昨日、八雲学園の塾対象説明会に行ってきました。昨年はコロナ感染拡大の状況で開催が中止されましたが、今年はソーシャルディスタンス、アクリル板による仕切り、さらに会場の換気など、参加する塾の先生に配慮した万全の感染対策の中で実施されました。



冒頭は、カリフォルニア州サンタバーバラにある八雲レジデンスでの研修の様子や、ラウンドスクエアの国際的な交流の様子などを収めた動画が流されました。続いて高校2年に在籍している生徒の英語によるスピーチです。グローバル教育こそが八雲学園のアイデンティティであるということを確認するかのようなオープニングでした。



海外に行くことが制限される状況は、どの学校にとっても残念なことです。とりわけ八雲学園は「本物にふれる」ことを提唱し実行しているだけに、その思いは強いはずです。しかし、その制約の中でも正しくリスクを見極め、学業や行事を通して生徒の成長をサポートしていくことが、学校の使命であるという覚悟が、理事長校長の近藤彰郎先生のお話からひしひしと伝わってきます。



聖学院のグローバル教育4.0―21世紀型教育を考える➂

By hiros on 2021/06/17(Thu) - 08:12

聖学院では2021年度より高校グローバルイノベーションクラスを新設し、これまでのグローバル教育の質をさらに充実させています。同校のこれまでのグローバル教育の質がどういうことかご存知ない方もいるかもしれませんが、例えば2020年度の海外大学合格実績では、ペンシルバニア大学(Times Higher Educationの世界大学ランキング13位)やワシントン大学(同ランキング29位)を初め、UCサンディエゴやUCデーヴィス、またリベラルアーツカレッジの名門、カールトンカレッジなど、圧倒的な合格実績を出しています。

また、学校独自のプログラムとして、タイ北部の国境付近の山岳地帯で、現地の人々と交流する「メーコックファームプロジェクト」など、国際バカロレアのCASエクスペディションにあたるような活動を実施しています。サービス(奉仕活動)というのが、世界標準のカリキュラムには組み込まれていることが多いのですが、聖学院はそのような意味でのグローバル教育を実践している学校です。

三田国際 2022年入試に向けて始動 ー「21世紀型教育」について考える ②

By hiros on 2021/06/15(Tue) - 21:10

三田国際学園の学園長である大橋清貫先生がGLICCに直々にパンフレットを届けてくださいました。今年の春に第1期生が卒業した三田国際は、ロケットに譬えるならば大気圏を越えて、さらなる広大な宇宙へ発信という段階に入ります。どういうことかと言うと、「三田国際は多くの受験生を集めてはいるが、合格実績がまだ出ていない」と評価に慎重だった受験市場関係者がいよいよ三田国際の実力を認めざるを得ない段階に入ったというわけです。

大橋先生は、21世紀型教育を推進する「宇宙」に出るためには、合格実績という「重力」や世間の評価という「大気圏」を飛び出すだけの推力が必要であることを十分理解されています。塾屋である私のことを配慮してか、数字をきちんと提示してくださいました。
 
国内大学実績は国公立大学が13名、医学部医学科が3名(うち1名は現役で国立大医学部)、慶應・早稲田・上智・理科大・ICUは29名(うち28名が現役)、世界大学ではランキング100位以内の大学に9名、200位以内は15名とのことです。