Blog posts

三田国際学園 中高一貫1期生 驚きの進学実績

By hiros on 2021/04/08(Thu) - 09:35

昨日三田国際の学園長である大橋先生とお話をする機会があり、今年の合格実績について一部教えていただきました。近日中に学校のホームページに掲載される予定ということですが、まず驚かされたのが海外大学への進学実績です。中学からの一貫校生で、UC デービス、UC サンタバーバラ、イギリスではマンチェスター大学、バーミンガム大などに合格が出ているそうです。さらに高校で入学した卒業生では、UCバークレーなどにも合格者が出たようで、これは、2022年度の国際生入試の受験者増加にますます拍車がかかりそうな気配です。

 
また、国内の大学でも国立の医学部医学科を始め、早慶上理GMARCHに90名近い合格、特に理系学部において良い実績が出ているということです。三田国際学園として出発した初年度は、現在に比べると決して偏差値の高い生徒がたくさん集まる学校ではなかったにも関わらず、このような結果が出せたことは、これまで学校全体でやってきたことが正しかったという自信にもつながったと大橋先生は語っていました。


早稲田大学帰国生入試について

By hiros on 2021/04/07(Wed) - 00:16

どの大学でも帰国生大学入試は縮小傾向にあり、総合型選抜(AO入試)等との統合が進んでいます。海外の駐在員の若年化が進み、高校生の子どもを持つ親が少なくなっていることが原因の一つです。
早稲田大学でも「帰国生入試」という名称で試験を実施する学部は、今年から「法、教育、商、理工系3学部」の合計6学部となっています。「外国学生のための学部入試」に比べるとずいぶん寂しい感じがします。

要は、出願が増えている外国学生入試に帰国生入試が統合されているというわけです。
 
帰国生が文学部や文化構想を目指す場合、帰国生入試では出願できませんが、外国学生入試を受験するという方法が残されています。ただし、その場合、日本留学試験もしくは日本語能力試験を受験しておくことが必須となり、事実上2022年度入学の出願には間に合いません。2023年度4月以降の入学を目指す方は、その方法も念頭に置いて準備をしておくとよいでしょう。

「海外帰国生のためのオンライン進学説明会」トークメモ

By hiros on 2021/03/12(Fri) - 11:58

3月21日(日)に実施する「オンライン説明会」のトークメモです。中学入試・中高編入・高校入試・大学入試の順に話をしていく予定ですが、相互に関係する内容もあるので、多少入れ替えがあるかもしれません。

中学入試

  • 帰国生入試の受験資格、国際生入試とは?
  • 海外の学習環境と同じ学習環境を考える
  • 一般入試での難関中学受験準備
  • 人気沸騰の三田国際に合格する英語力(その他英語入試の人気校について)
  • 「英語哲学対話」の授業紹介

中高編入

  • 増加するIB校(MYP/DP)について
  • 21世紀型教育を進めている学校
  • 英語取り出しクラスや英語イマージョンを実践している学校
  • 編入試験で注意するべきポイント

高校入試

京都大学文学部に一般受験で合格!ある帰国生の話

By hiros on 2021/03/10(Wed) - 21:01

本日3月10日は東京大学や京都大学の前期試験の発表日でした。私が放課後の大学受験講習をサポートしている都内のある私立高校からは京都大学を受験した生徒がいて、文学部に見事合格したとの連絡がありました。



この生徒は、6年前に帰国生入試でこの私立学校に入学しました。寡黙で一人で過ごすことの多い生徒でしたが、知的好奇心の旺盛な生徒で、高2以降に行われた現代文の大学受験講習では、文章に関連した「脱線」になると視線をこちらにぐっと向けてきていたことが印象に残っています。



【速報】一橋大学経済学部2021年度外国学校出身者選抜にGLICC帰国生が合格!

By hiros on 2021/03/09(Tue) - 12:59

今年度GLICCの国立大学4月入学受験者は1名でしたので、帰国枠国立大の合格率は100%ということになります。この生徒はオンラインの直前講座で小論文を受講、過去問研究と予想問題分析を通して一橋大学の出題傾向に合わせた対策を集中的に受講しました。そして1次選考通過後に面接対策を2回実施して万全の構えで合格を勝ち取りました。

GLICCでは、帰国生入試の問題分析を徹底的に行うことで、志望大学学部の出題傾向に合わせた学習を進めることが可能です。受講をお考えの方は無料カウンセリングから日時を予約の上、ご相談ください。

IB Language A 2022年 May Paper 2

By hiros on 2021/03/04(Thu) - 00:14

IB Language Aの Paper 2 は 2022年Mayにおいても実施されないことが決まったようです。1年以上も先のテストなのに判断が早すぎると思われた方も多いことでしょう。私も正直驚きました。世界中に生徒がいる国際バカロレアの運営判断というのは想像を絶するものがあります。国内の状況だけで判断するわけにはいかないのですから。ただ、正式な文書としてはまだ情報確認できていないので、しばらくは柔軟に対応するように努めてください。実施中止の理由は、コロナによる休講などで通常授業が十分に受けられない生徒がいることを配慮してということのようです。複数の生徒から得た情報ですので、IB校にはアナウンスが入っているのだと思われます。

これによりSSSTの生徒は、Paper 1とIndividual Oralで成績評価されることになります。Paper 2が評価に入らないことで、かえってIndividual Oralの比重が増し、深みのある分析が求められることになります。

中国の高校生の学習量

By hiros on 2021/03/01(Mon) - 21:00

「日本の高校生が午後3時くらいに学校を終わって町を歩いているのを見て驚きました」ー中国の留学生オリヴィアさんが日本に来たばかりの時に感じた印象です。GLICC Weekly Edu 第19回のライブ配信「グローバル教育について考える」の中で話しています。

中国で全寮制の中高一貫校に通っていたオリヴィアさんにとって、朝7時半から夜は8時半頃まで勉強するのは当たり前のことだったそうですから、そんなに早く下校できることに驚くのも無理はありません。

もちろん部活を熱心にやっている生徒はその時間に下校してはいないでしょうし、学校が終わった後に課外活動に参加したり、塾や予備校に通っている生徒も多いはずです。そういう意味では日本の高校生が中国の高校生よりも学習経験が少ないとは一概に言えません。しかし、どちらの競争が熾烈かと言えば、それは明らかに中国の大学受験の方でしょう。

IB Japanese のIndividual Oral

By hiros on 2021/02/21(Sun) - 09:07

2021年Mayが最終試験のIBDP生は、このパンデミックでPaper 2 がなくなり、IOとPaper1とでほぼ成績が決まることになります。これは2021 Nov最終試験の生徒も同様だと思います。

ここから先は主にSLおよびSSSTの生徒に向けた情報となりますが、2021May以降の改訂カリキュラムのIOでは、グローバルイシューと2作品のつながりについて論じることになります。さらに、その2作品は、日本語オリジナル作品と翻訳作品との組み合わせである必要があります。

以前のカリキュラムでは、2作品の構造的あるいはテーマにおける共通性に着目して論じることがポイントでしたが、新しいカリキュラムでは、むしろグローバルイシューが鍵で、それをきちんと押さえて2作品を論じていれば無理に共通性に触れる必要はありません。グローバルイシューが共通しているからです。

2022年度中学入試に向けて(3)

By hiros on 2021/02/20(Sat) - 15:59

弊塾は帰国生や国際生の入試をメインにサポートを行っていますが、最近は思考力入試や英語入試についてのご相談も増えてきました。厳密に言うと、国際生入試の併願校についてお話しているうちに思考力入試や英語入試に話が及ぶことが多いのです。

というのも、帰国生が海外で学んでいた環境は、英語はもちろん、クリエイティビティやアートなど、日本国内の教科学習に包含されない学びが充実しているということがあるからです。こういった環境で学んでいた生徒保護者からすると、4教科を各単元ごとに週単位で学んでいくという感覚が合わないのは当然でしょう。

そこで、4科入試以外の入試制度についてや、入学後にクリエイティビティが発揮できるような学校について知りたいというご相談になるというわけです。

2022年度中学入試に向けて(2)

By hiros on 2021/02/16(Tue) - 07:30

中学入試の世界において、「入試問題は学校の顔」とよく言われます。それはふだんのカリキュラムや授業を通して形成される先生方の考えが入試問題に反映されることを意味しています。これは高校入試や大学入試にくらべて中学入試に顕著な傾向です。高校入試の場合は、帰国生入試やIB入試を除くと、併願として受験するであろう公立高校の入試問題の影響が強いため、私立学校が独自性を打ち出しづらいという側面があります。大学入試でも、学部ごとの特徴は多少出るものの、教科を超えて大学の特徴が反映されるということはありません。

要するに中学入試問題は、単に問題の解き方や難問奇問に注目することより、出題の背景や学校文化とのつながりに注目するところに面白みがあるわけです。
GLICC Weekly Edu 第16回では、麻布の入試問題を取り上げ、その学校で得られる学びの質について言及しています。私立学校研究家の本間勇人さんが、今回のパンデミックと重ねて問題の背景を分析し、麻布中学の問いがいかにクリティカルシンキングにつながっているかということを詳しく解説しています。