聖ドミニコ-2020年度帰国生中学入試の幕開け③

聖ドミニコ学園では2020年度より帰国生入試を開始します。中学入試の募集定員が少なく、小学部からの内進生の割合が高い聖ドミニコ学園では、これまでも帰国生を受け入れてきましたが、それほど帰国生入試を実施する必要性がなかったかもしれません。しかし、2019年度にインターナショナルコースを設置したことで、英語で授業を受けたいという帰国生の要望に応える体制が完全に出来上がり、いよいよ本格的に帰国生を募集するに至ったわけです。

前回の記事で書いた三田国際学園と同様、インターナショナルコースでは国内大学進学だけではなく、海外の大学進学までも視野に入れています。実際、聖ドミニコ学園ではユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL/2020年QS世界大学ランキング8位)に進学した生徒を輩出しています。
 
これまでオープンスクールや公開授業などで、インターナショナルコースの授業も公開していますが、ネイティブスピーカーの教員も充実しており、生徒の満足度も高いので、ここ2、3年のうちに帰国生の人気校になるのは必至です。広尾学園や三田国際学園がそうであったように、インターナショナルコースを持つ学校はあっという間に人気校になっていくのです。

さらに付け加えるならば、聖ドミニコ学園のカリキュラムマネージャーである石川一郎先生は、かえつ有明の帰国生教育をゼロから作り上げてきた実績を持っています。2019年に設置したインターナショナルコースは、帰国生教育スタートの序曲であったとも考えられます。

聖ドミニコ学園の説明会で先日配布された帰国生入試のサンプル問題を見ると、Logicというパートで算数の要素が含まれている問題が出題されています。やはり同じく算数的要素のReasoningを含んでいる三田国際学園の国際生入試問題と同じ傾向ですから、三田国際を受験する方にとっても併願しやすい入試問題となっています。

21世紀型の帰国生教育を実施する共学校はここ数年でかなり広がってきましたが、聖ドミニコが帰国生入試を開始したことは、女子校で同様の教育を実践する学校を探している方にとって注目すべき動きです。出願は11月18日からで、試験日は11月30日です。