といってもGLICCに通っていた生徒ではありません。チューター候補として、昨年秋から時々事務を手伝ってくれていた帰国生の話です。
すでに合格が決まっていた大学に今月から進学予定でしたが、宝塚音楽学校の合格が決まり、大学進学を断念。これから関西に行って寮生活に入るそうです。
キラリと光るものを持っている生徒だとは以前から感じていましたが、まさか宝塚を目指していたとは知らず、指導していた頃は「なぜ本気で大学受験に向かわないのだろうか」と不思議に思っていました。
今思い返せばすべて納得できます。彼女にとって、経済学部や国際系学部などへの志望理由は、次善の選択でしかなかったわけです。
海外に住んでいる間は挑戦できなかった受験、最初で最後のチャレンジに見事合格を果たしました。もちろん合格に至るまでには、小さい頃からバレエや歌のレッスンをずっと続けてきた努力があったことは言うまでもありませんが、国内の大学合格をある意味「担保」にして、次元の違う目標に向けてチャレンジするというのが、これからの進路選択の一つのあり方になっていくのかもしれません。
6月に現地校を卒業する帰国生が、翌年4月までの入学に与えられたギャップイヤーを活用するための一つのモデルだと言って良いでしょう。
本当に大変なのはこれからでしょうが、頑張ってください。
合格、おめでとうございます。