4月16日(日)2018年度中学入試に向けた首都圏模試第1回合判の保護者会でお話させていただきました。
私がお話した会場は富士見丘中学です。つい先日SGH甲子園(全国スーパーグローバルハイスクール課題研究発表会)で、プレゼンテーションの部優秀賞と審査員特別賞を受賞し、今年7月に開催される国際的な研究発表会でシンガポールに招待されることになったそうです。
全国のSGH校を対象とした研究発表会でこういった賞が取れるというのは、富士見丘でふだんから行われている探究型学習が非常に高度であるということの証です。この学びについての詳細レポートは21世紀型教育機構のサイトに掲載されていますので、ぜひご一読ください。
さて、首都圏模試の保護者会では、2017年首都圏中学入試トピックスに沿ってお話したのですが、そのトピックスの上位を占めていたのが、思考力入試・英語入試の拡がり、付属校人気、21世紀型教育推進校の人気、さらに帰国生入試の志願者増加といった項目でしたので、必然的に富士見丘中や21世紀型教育を推進する学校に話が集中しました。
中でも、2018年から共学化となる八雲学園と文化学園大学杉並、青山学院横浜英和の動きには注目です。広尾学園や三田国際学園、開智日本橋などといった学校が共学化を契機に人気が上がり、結果的に偏差値表での位置をぐんぐん上昇させていったことは記憶に新しいところです。
また、入試制度や教育の面で、帰国生と一般生の英語が得意な生徒の垣根を取り払おうとする学校についても触れました。工学院のハイブリッドインターや大妻中野、そしてかえつ有明などの取り組みです。帰国生を特別な存在として囲ってしまうのではなく、その貴重で多様な経験、バックグラウンドを学校全体で共有していこうとする学校に人気が集まっていることをお話しました。
今見ている偏差値表は、10年前のそれとは大きく変わっています。2018年に受験をする人も6年後の2024年にどういう学校になっているかという観点で偏差値表を見てみる必要があります。その時に何を基準に学校を見ればよいのか。それは教育の中身です。それを知るには、説明会に出向き学校の雰囲気を直に感じることであったり、学校の先生と話をしてみることであったり、さらに、ホームページやFacebookなどのソーシャルメディアで、学校の発信するメッセージに耳を傾けてみることです。
偏差値表はあくまでもその時々の人気の反映です。本当にいいものもあれば、人気先行といった場合もあります。特に社会が大きく変動しつつあるこの時代においては、「人がどう見るか」という基準ではなく、「自分がどう感じるか」という自分軸で学校選びをすることが大事です。
以上のようなことを50分ほどお話させていただきました。