帰国枠大学受験で注意するべきポイント

帰国枠大学受験についての相談を受ける機会が多い季節になってきました。オーストラリアやペルー、あるいは南アフリカ共和国など南半球にお住まいの方は、2018年度4月入学に向けた1年間の学習プランを立てるため、イースターのお休みを利用した一時帰国で日本の情報を集めている時期だと思います。一方、欧米の現地校やインター校の生徒はもうすぐ卒業シーズンです。帰国後、本格的な受験準備をどのようにするかが大きな関心事となっているかもしれません。

また、すでに帰国している高校生でも海外滞在の年数と帰国した時期によっては、ICUや上智、中央、学習院といった大学の帰国枠を受験することが可能です。これから一般受験の準備をするには時間が足りないと感じている高校生は、AO入試に加えて帰国生入試(海外就学経験者入試)を併願プランに加えてみることも一つの手です。 

帰国枠大学受験で気をつけるべきことは、受験資格の有無です。保護者の仕事の都合で海外に2年以上継続して滞在し、現地の高校を卒業して統一試験資格を持っていれば、ほとんどの大学の帰国枠受験は受験資格が得られますが、一部の国立大学では滞在期間が3年に満たないと受験資格が得られない場合もあります。あるいは、親が先に帰国して単身残留する場合も、大学によっては単身留学と同様の扱いとなり、受験資格が得られないということがあります。 

このあたりの情報を十分に得ていなかったために、せっかく日本の進学校を辞めて親と一緒に海外に出たのに、目的の大学の受験資格が得られないなどといった事態がしばしば起こります

理系の学部に進学する場合はさらに大変です。 そもそも理系の学部では帰国枠入試を行っていないところもかなり多くあります。また、IBなどで取得するべき科目についての要件が非常に厳しく、理系科目についてHLでの履修が要件になっていたりします。

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