どの大学でも帰国生大学入試は縮小傾向にあり、総合型選抜(AO入試)等との統合が進んでいます。海外の駐在員の若年化が進み、高校生の子どもを持つ親が少なくなっていることが原因の一つです。
早稲田大学でも「帰国生入試」という名称で試験を実施する学部は、今年から「法、教育、商、理工系3学部」の合計6学部となっています。「外国学生のための学部入試」に比べるとずいぶん寂しい感じがします。
要は、出願が増えている外国学生入試に帰国生入試が統合されているというわけです。
帰国生が文学部や文化構想を目指す場合、帰国生入試では出願できませんが、外国学生入試を受験するという方法が残されています。ただし、その場合、日本留学試験もしくは日本語能力試験を受験しておくことが必須となり、事実上2022年度入学の出願には間に合いません。2023年度4月以降の入学を目指す方は、その方法も念頭に置いて準備をしておくとよいでしょう。
文化構想学部にはJCulpという英語によるプログラムがあり、ここでは9月入学のみ帰国生を募集します。2022年秋入学に向けての選択肢の一つとして検討しておくとよいかもしれません。
政治経済学部は、2021年度から「グローバル(海外就学経験者)入試」と入試名を変更し、出願資格が変わりました。海外での就学経験がないと出願資格がないということになります。
政治経済学部、社会科学部、国際教養学部、理工系3学部、では英語によるプログラムでの募集もあります。帰国生にとっては、出願できる入試制度が様々あって分かりづらいところかもしれませんが、まずは4月入学か9月入学か、そして日本語によるプログラムか英語によるプログラムかということで選んでいけば、適切な受験制度が見つかるはずです。
GLICCでも対策講座を用意していますので、ぜひ検討してみてください。