IB Japanese のIOCとIOP

2017年5月に最終試験を控えているIBDP履修生は、今最も忙しい時期を迎えていることでしょう。Self-taught生でLiteratureを選択している生徒は今月から来月にかけてIOC(Individual Oral Commentary)とIOP(Individual Oral Presentation)のレコーディングもあると思います。

2つのパートの試験を同じ日に実施するのは、厳しいと感じる人もいるでしょうが、みな同じ条件ですから仕方がありません。十分に練習を積んで自分の力を出し切ってください。

念のために評価基準を確認しておきましょう。まずはIOCの基準(SL)です。

Criterion Aですが、抜粋箇所が作品全体の中でどういう働きをしているかといった、より大きな文脈との関わりの中で抜粋箇所の分析をすることが求められています。Criterion Bで書かれている「作者の選択(writer's choice)」というのは、言語・構成・技法・文体などを指しています。作品が現にある形になっているのは作者の何らかの意図があるはずです。それを分析することが求められています。Criterion Cでは、生徒のコメンタリーの構成や焦点が、Criterion Dでは、コメンタリーで使われている言葉遣いが、それぞれ評価の対象となります。

続いてIOP(SL)の評価基準も見てみましょう。

Self-taught生のIOCとIOPについては、進め方を含め、分かりづらいところが多い部分です。学校のIB CoordinatorやSupervisorに進め方についてきちんと尋ねておくようにしてください。基準と配点を見ると、IOCに比べて作品分析よりもプレゼンテーションの進め方に重点が置かれていることが分かります。

GLICCでは、IB Japanese 2年間サポートコースの中でIOC、IOP対策も行っていますので、次年度以降に履修する予定の人はぜひ検討してみてください。